桜の木
この桜は私が生まれる前に植えられた木で100年
以上の樹齢だとのこと。20年前に亡き父の医院を
受け継ぐために帰ってきた3月下旬の春。
見上げたこの桜は子供の頃に眺めた時と変わらず
安心した気持ちと、開業や新生活への不安が入り
混じった心境だったことを思い出す。
それ以来、毎年桜を眺め桜に見守られて春を迎え
ている。
毎年花の咲き方が違うのを感じる。環境の変化に
対応しながら厳冬を耐え春に満開の花が咲く。
眺めている私の気持ちも毎年違っているような…
今年の桜を眺めた思いは、たくましく生きている
強さを感じた。
来年はどんな咲き方を見せてくれるのか?
私はどんな思いで眺めているのだろうか?
この先も桜と共に強く穏やかに歳を重ねて
いきたいと思う。